本サイトの暗号関連記事を読む上で、最も基本的な用語をピックアップした。より詳しくは、リンク集の「暗号についての解説」にあるサイトを参照してほしい。
平文
暗号化する前の情報。または復号されたあとの情報。「へいぶん」と読む文献が大部分のようだが、「ひらぶん」と読む文献もある。本サイトでは、「暗号化前のファイル」とか「復号後のファイル」などの呼び方をしている方が多い。
暗号化
第三者に内容がわからなくなるように、鍵によって平文を変換する処理。
鍵
平文の暗号化、暗号文の復号に使用する文字列やビット列。暗号ソフトの設定項目では「パスワード」と表記されていることもある。
暗号文
暗号化された情報。本サイトでは、「暗号化ファイル」「暗号化されたメール本文」などの呼び方をしている方が多い。
復号(復号化)
暗号文から平文に戻す処理。文献により「復号」と書いてあることもあるし「復号化」と書いてあることもある。どちらも同じ意味である。本サイトでは「復号」を使う。
共通鍵暗号
「対称鍵暗号」も同じ意味。暗号化と復号に、同じ鍵を使用する暗号。暗号化した鍵がわかれば、復号もできる。本サイトで紹介している「ED」や「Cody」などは共通鍵暗号のソフトウェア。共通鍵暗号には「処理速度が速い」「扱いが簡単」などの利点がある。しかし相手ごとに異なる鍵を使用しないと安全ではないため、暗号を使う相手が多くなると、鍵の管理が難しくなる。
公開鍵暗号
暗号化と復号に、異なる鍵を使用する暗号。暗号化した鍵がわかっても、復号はできない。そのため2つの鍵のうち、片方を第三者に公開できる。公開するほうの鍵を「公開鍵」と呼び、ユーザー自身が保持する鍵を「秘密鍵」と呼ぶ。相手が何人になっても、同じ公開鍵を使って暗号化できるため、相手が多い場合の鍵管理が簡単になる。
「PGP」や「GnuPG」は公開鍵暗号のソフトウェア。ただし、PGPとGnuPGの両方とも、共通鍵暗号の機能も持っている。
脆弱性(ぜいじゃくせい)
鍵を総当たり方式で試すよりも短い時間で、第三者が復号できる方法が存在すること。
無線LANで使われるWEPの脆弱性は、この種類だ。
鍵が短いために、総当たり方式を使って実用的な時間で復号できる場合も、「脆弱である」といわれることがある。
無線LANのWEPで、鍵長が短い方(ユーザーが指定する鍵長が40ビット)には、こちらの種類の脆弱性もある。