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そこにあるにもかかわらず復元ソフトには検出できないデータ

2004/11/3

データ自体は断片化もせず完全な形で残っているのに、商用の復元ソフトが検出しないデータというものがある。ただのテキストデータが、意外にもそうなのだ。
以下にそれを実証してみよう。OSはWindows 2000だ。


用意するもの

低空飛行 1.21 (シェアウェア 1155円)
ディスクダンプツール。ダンプ表示だけであれば未登録で利用可。
作者 太田 巧氏
ダウンロード http://www.vector.co.jp/soft/win95/hardware/se072470.html

ファイナルデータ 試用版 (無料)
AOSテクノロジーズ株式会社
ダウンロード http://www.finaldata.ne.jp/down.html


実験

フロッピーディスクにtarget.txtというテキストファイルを書き込む。

ディレクトリエントリとデータ領域には、以下のように書き込まれている。

*ディレクトリエントリ(消去前)

*データ領域(消去前)

ディレクトリエントリとは、ファイル名、ファイルサイズ、「ファイルのデータが存在する先頭クラスタ番号」などを保存する情報で、よく目次にたとえられる。
クラスタとは、OSがディスクを管理するための最小単位で、1つ以上のセクタをまとめたもの。

次に、某不完全な抹消ツールでtarget.txtを消去(「不完全抹消」)する。
開発者の努力に期待して、当分このツールの名称は秘す。

ディレクトリエントリとデータ領域は、以下のようになる。target.txtのデータ本体が上書きされず、そのまま存在するのは見たとおりだ。ディレクトリエントリにあった、先頭クラスタ番号とファイルサイズは消去されている。

*ディレクトリエントリ(消去後)

*データ領域(消去後)

このフロッピーをファイナルデータ試用版でスキャンしてみる。

ディレクトリエントリにはファイル名が残っているため、リストに"#ARGET.TXT"が表示される。

しかしデータの内容は表示できない。

一方、target.txtのようなテキストデータでなく、HTMLやMicrosoft Word、Excelなど特徴のあるデータは、上記と同じ条件でファイナルデータにより--常にではないが--復元できる。


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