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暗号とQRコードを使い、パスワードのリストを紙でバックアップする

2005/1/12

紙のプリントアウトをバックアップとすることには、「電磁的に壊れる確率がゼロ」という利点がある。データサイズが小さく重要な情報であれば、紙ベースのバックアップは考慮に値する。各種パスワードのリストを暗号化したものなどは、紙ベースのバックアップ対象として適しているのではないだろうか。

このようなバックアップの一般的な手順は、以下のようになる。
(1)パスワードリストを暗号化する
(2)暗号文はバイナリデータなので、プリントアウトに適するようにBase64エンコードによってテキストデータにする
(3)上記のテキストをプリントアウトする

このプリントアウトから元のパスワードリストを復元するには、
(1)プリントアウトをスキャナーで読み込む
(2)OCRユーティリティでイメージから文字列を読み取る
(3)Base64コードから暗号文にデコードする
(4)暗号文を復号する

という手順を踏む。本稿では、OCRではなく、今風にQRコード(いわゆる「2次元バーコード」)をプリントアウトし、スキャナーの代わりに携帯電話のQRコード読み取り機能を使うという方法を紹介する。

1つのQRコードに保存できる情報量は、英数字であれば最大4296文字だ。パスワードリストを保存するには十分だろう。
QRコードに保存できる情報量については以下を参照。
「QRコードの特長」(http://www.denso-wave.com/qrcode/qrfeature.html)

暗号ツールとしては、暗号化とBase64エンコードを同時に行える「錠太郎」を使い、QRコードの作成には「QRWindow」を使う。どちらも、ダウンロードした圧縮ファイルを任意のフォルダに解凍するだけで使える。

QRWindow
作者:qrcode.org
ダウンロード:http://www.vector.co.jp/soft/win95/net/se331759.html

錠太郎
作者:Ri氏
ダウンロード:http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/util/se284137.html

本稿では以下のリストを暗号化し、QRコードとする。

isppass:hogehoge9876
poppass:5K6U0Ct3
webmailpass:ubwhP1Du
ケータイ暗証番号:5806


暗号化とQRコードの作成

  1. 錠太郎を起動し、[暗号キー]に任意のキーを入力する。このキーが、「マスターパスワード」のようなものになるわけだ。

  2. パスワードリストをコピーし、錠太郎のウィンドウにペーストする。

  3. [編集]-[暗号化]を選択する。

  4. 錠太郎のウィンドウに暗号化後の文字列が表示されるので、[編集]-[すべて選択]を選択し、コピーする。


    QRコードでなくスキャナーとOCRを使うなら、この文字列をプリントして終わりである。

  5. QRWindowを起動し、[ツール]-[ウィザード]を選択する。

  6. QRコード作成ウィザードで[フリー入力]を選択し、[next]をクリックする。

  7. 前の手順でコピーした暗号化文字列をペーストし、[next]をクリックする。

  8. QRコードのサイズを設定する画面になるが、とりあえずデフォルトのままでかまわない。[next]をクリックする。

  9. プレビュー画面になるので、[preview]をクリックする。

  10. 作成されたQRコードが表示されるので、携帯電話で読み取ってみる(auの携帯電話では読み取れた)。

    おそらく、上の画面キャプチャ自体をテストに使えるだろう。

  11. 読み取りができたら、[next]をクリックする。

  12. 保存画面になるので、[save]をクリックし、QRコードのbmpファイルを保存する。

  13. QRコードのbmpファイルをプリントアウトし、携帯電話で読み取れるか確認する。


QRコードからパスワードリストへの復元

  1. QRコードを携帯電話で読み取る。

  2. 読み取った文字列を、メール、miniSDカード、接続ケーブルなどでPCに取り込み、コピーする。

  3. 錠太郎を起動し、上記の文字列を貼り付ける。

  4. [暗号キー]にキーを入力し、[編集]-[復号化]を選択する。
    元のパスワードリストが表示される。


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