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フリーのデータ抹消ツール vs. 商用のデータ復元ツール [FAT編] (Part2)

2004/5/22
2004/6/29 Eraserを追加
2004/11/22 前書き部分に、NTFSについての注意を追記。
2005/1/23 タイトルを[FAT編]とした。

実験の要旨についてはPart1を参照。

実験したフリーのデータ抹消ツールは以下のとおり。

各ツールの概要については「フリーのデータ抹消ツール」を参照。

Part1と同様、ここでのテスト結果はフォーマットがFATの場合についてであって、NTFSでの抹消については、各ツールのヘルプやreadmeなどを必ず確認してもらいたい。


EraserはNTFSの抹消が考慮されたツールである。

なお本企画の[NTFS編]では各ツールのNTFSでの検証結果を順次掲載していく。

Part2では、抹消と復元のテストに、以下のファイル1個だけを使用することにした。

商用のデータ復元ツールには、Part1と同じく「ファイナルデータ 2.0 DELUXE 試供版」(株式会社アルファ・オメガソフト)を使用した。
ファイナルデータには、データの先頭クラスタ番号が削除されていても、上書きされていないデータがHTMLやMS-Word(*.doc)であれば、ファイルとして復元する機能がある。抹消が不完全であれば、target.htmファイルが復元されるわけだ。なお、テキストデータは、この機能の対象外であり、データの先頭クラスタ番号が削除されている場合、復元ができない。

また、ファイナルデータを使った復元テストとともに、抹消前のデータが存在したセクタのダンプ表示も行い、抹消結果をより厳密に調べることにした。
ダンプ表示には、以下のツールを使用した。

 でぃす君 Ver 1.2 Windows
 作者 内田 明宏氏
 ダウンロード http://www.vector.co.jp/soft/dos/util/se013633.html

抹消前にダンプ表示した結果は下図のとおり。

ファイル名の記録場所

ファイル内容の記録場所


実験1 Data Destruction

データの抹消

  1. FDのtarget.htmをData Destructionのウィンドウにドラッグアンドドロップする。

  2. [削除開始]をクリックする。

データの復元

上記のFDに対して、ファイナルデータで復元を試みた。ファイル名は、先頭1文字を除き表示されている。また、ファイルサイズは0にされていない。

[プレビューア]を使用すると、Data Destructionが上書きしたアルファベット文字列が表示される。

[ファイルビューア]を使用すると、下図のように表示された。

抹消前のデータが存在したセクタのダンプ表示は下図のとおりで、正しく上書きされていることがわかる。




実験2 DiscRamble

データの抹消

  1. FDのtarget.htmを選択し、<DEL>キーを押す。

  2. DiscRamble.exeをダブルクリックする。
    「ドライブレターを指定し、Enterキーを押してください」というメッセージが表示されるので、"a"を入力する。

データの復元

上記のFDに対して、ファイナルデータで復元を試みた。ファイル名は、先頭1文字を除き表示されている。ファイルサイズはゼロにされていない。抹消前になかった"$nilfile$.bin"というファイルは、ディスクの空き領域をゼロで埋めるための一時ファイルだ。

[プレビューア]では、何も表示されない。

[ファイルビューア]を使用すると、ゼロだけが表示される。

念のために"$nilfile$.bin"についても[プレビューア]と[ファイルビューア]で表示してみるが、問題はない。

抹消前のデータが存在したセクタのダンプ表示は下図のとおりで、正しく上書きされていることがわかる。




実験3 Eraser

抹消形式は、デフォルトのグートマン方式を使用した。

データの抹消

  1. Eraserを起動する。

  2. FDのtarget.htmを、Eraserの右側のリスト領域にドラッグアンドドロップする。

  3. [Task]メニューから[Run All]を選択する。

  4. 確認メッセージで[はい]をクリックする。

グートマン方式では上書き回数が35回もあるが、このテストでは対象ファイルが1個だけでサイズも1セクタ分しかないため、所要時間は7.2秒だった。

データの復元

上記のFDに対して、ファイナルデータで復元を試みた。ファイル名は、無意味なものに書き換えられている。ファイルサイズはゼロにされている。

[プレビューア]では、何も表示されない。

[ファイルビューア]でも、何も表示されない。

抹消前のデータが存在したセクタのダンプ表示は下図のとおりで、正しく上書きされていることがわかる。

なおファイル名部分は、以下のようになっていた。


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